涙が・・・

さとたん

2012年02月14日 18:43

去った2月10日に、勤務先のクリニックに通院していたY患者さんが天国へ旅立った。


まだ50才代と言う若さだった。


出身は院長と同じ宮古島。


同郷と言う事で、院長も私も、身内のような親近感があった。


クリニックには入院施設がないため、Yさんは、去年の暮れまで頑張って通院し点滴をうっていた。


身体は痩せ細っていて、一人では起き上がれない程、衰弱していたのが


痛々しかった。


そのYさんが、大きな病院に入院する事になり、


私に言い残したのは、


「もう一度、宮古に帰りたかった。宮古の海を見たかった。
お父さんの法事に参加したかった。皆に会いたかった。」


と言う言葉。


看護師の私に出来る事はないか、いや、看護師と言う立場でなくて、


一人の人間として


私に出来る事はないか、


と考えた末、思い付いた事。


少しでも沖縄を感じて貰おう!


と言う事。


直ぐに、沖縄在住の妹に頼んで、竜神マブヤーのDVDや沖縄のお菓子を送って貰った。


琉神マブヤーの事は、以前に私からYさんにお話していて興味深そうだったので


きっと喜んで貰える!笑顔になって貰える!元気になって貰える!と思った。


沖縄からDVD他が届いて直ぐに、院長と一緒にYさんに会いに行った。


食事もノドを通らない状態で、大きな点滴をしていたが、


私が持って行ったお菓子を見て、懐かしい、食べたいと喜んでくれた


DVDもとても喜んでくれた。


院長からは、宮古島の綺麗な海のポストカードが手渡された。


僅か、数十分の面会であったが、その間、何度も何度もお礼を言ってくれたYさん。


その面会がYさんに会った最後の日になってしまったが


私は、Yさんの事は、一生忘れない。


今は、ただただ、無念で、涙が止まらないが、


天国は、痛みや苦しみがない世界だと私は信じている。


そして、魂は生まれ変わるとも信じている。


Yさんのご冥福を心から祈っている。



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