涙が・・・
去った2月10日に、勤務先のクリニックに通院していたY患者さんが天国へ旅立った。
まだ50才代と言う若さだった。
出身は院長と同じ宮古島。
同郷と言う事で、院長も私も、身内のような親近感があった。
クリニックには入院施設がないため、Yさんは、去年の暮れまで頑張って通院し点滴をうっていた。
身体は痩せ細っていて、一人では起き上がれない程、衰弱していたのが
痛々しかった。
そのYさんが、大きな病院に入院する事になり、
私に言い残したのは、
「もう一度、宮古に帰りたかった。宮古の海を見たかった。
お父さんの法事に参加したかった。皆に会いたかった。」
と言う言葉。
看護師の私に出来る事はないか、いや、看護師と言う立場でなくて、
一人の人間として
私に出来る事はないか、
と考えた末、思い付いた事。
少しでも沖縄を感じて貰おう!
と言う事。
直ぐに、沖縄在住の妹に頼んで、竜神マブヤーのDVDや沖縄のお菓子を送って貰った。
琉神マブヤーの事は、以前に私からYさんにお話していて興味深そうだったので
きっと喜んで貰える!笑顔になって貰える!元気になって貰える!と思った。
沖縄からDVD他が届いて直ぐに、院長と一緒にYさんに会いに行った。
食事もノドを通らない状態で、大きな点滴をしていたが、
私が持って行ったお菓子を見て、懐かしい、食べたいと喜んでくれた
DVDもとても喜んでくれた。
院長からは、宮古島の綺麗な海のポストカードが手渡された。
僅か、数十分の面会であったが、その間、何度も何度もお礼を言ってくれたYさん。
その面会がYさんに会った最後の日になってしまったが
私は、Yさんの事は、一生忘れない。
今は、ただただ、無念で、涙が止まらないが、
天国は、痛みや苦しみがない世界だと私は信じている。
そして、魂は生まれ変わるとも信じている。
Yさんのご冥福を心から祈っている。
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