映画「わたしの中のあなた」

さとたん

2010年05月27日 14:38





キャメロン・ディアス主演の映画


私の中のあなた


を見逃してしまっていたので、


DVDをレンタルして観た


この作品は、実話を基に著したベストセラー


「わたしのなかのあなた」を原作にしたヒューマン・ドラマ。


11歳の妹は、白血病を患う姉に臓器を提供するドナーとして


遺伝子操作によって生まれた子ども。


彼女は、輸血や骨髄移植など様々な犠牲を強いられてきたが


姉の病状は悪化するばかり。


そこで、今度は、姉への腎臓移植を強いられるがこれを拒み、11歳にして自ら弁護士を雇い訴訟を起こす。


と言うショッキングな内容だ。


訴訟の動機が「自分の体は自分で守りたい」


と言う事になっていたが。。


本当の理由が、とても重くて深いのだ。


ここから先は、観ていない人の為に、語らないでおこう。。




私は、実生活では、一児の母。


キャメロン・ディアスが演じた母親としての目線で観た部分が大きかった。


彼女は、病に苦しむ子どもに対し、母親として出来る事を、全てに全力を尽くしている。


形振り構わず。。


その気持ちは良く分かる。


母親なら当然の事だと思う。


私でも、同じ事をするはず。。


それは、それが、我が子のためだ!と思うから。。


一方で私は、看護師と言う立場上、


病で苦しんでいる方に対し、安易な励ましはしてはならない事も痛感している。


辛い体に、辛い治療、精神的にも落ち込んでいる方に対し、


「頑張りましょう」等の励ましは、


実は、一番 酷な言葉なんだと。。


もちろん、回復して元気になって貰いたいと心から願っている。。


重要な事は、その方の気持ちに共感する事だと私は思う。


それは、看護学校時代に教わった実に基本的な事。。


わかっていても、私なら、親なら、励まし続けるのが当たり前なんだろう。。


そんな複雑な、葛藤のような感情で観ていた。


いい映画とは、終わった後に、様々な事を感じたり、考えたりする映画だと


聞いた事があるが、この作品も、正にそうで、とても考えさせられたいい映画だった。




最後に一つ、伝えたい事がある。


この中にも出て来た「白血病」に関してだが。。


私は、「さい帯血国際患者支援の会」に僅かながら支援させて貰っている関係上、


白血病は、今や、不治の病ではないと言う事を知っている。


この事は、非常に重要な事なので、別の機会に詳しくお伝えさせて頂く事にする。



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