パラリンピック選手の過酷な現実

さとたん

2010年02月27日 23:16

注目の女子フィギアも終わり、バンクーバーオリンピックも終盤を迎えている。

そして、3月12日からは、いよいよ、パラリンピックが開幕する。
パラリンピックには、このブログの中で紹介した私の友人も選手として参加する。

これまで、「パラリンピック」の存在は知っていたものの、正直、馴染みは薄かった。

それが、友人が参加するかもしれない、となってからは、パラリンピックに対する興味が一気に湧き、パソコンやテレビなどで、それに関する番組をチェックするようになった。

今朝も、みのもんたの「サタデーズバっ」にて
パラリンピック選手の過酷な現実
と題して、特集が組まれたのを観た。

今日、出演していた選手は、37歳男性。国内トップ級のモトクロスレーサーだったが、事故で脊髄を損傷、下半身不随(胸から下)になった。医師から「99・9%、ずっと車椅子」と宣告され、自殺も考えた。だが、同年の長野冬季パラリンピックをテレビで目にし、感動に心を打たれた。退院後、スキー板を付けた椅子に乗って滑るチェアスキーを始めた。今では、アルペンスキーのナショナルチームの一員になった。しかし、このような障がい者スポーツにはスポンサーが付きにくく資金面においてとても厳しい現実があるのが、大きな悩みであった。海外遠征の費用は全て自己負担で、それが1回で70万円に上る事もあるそうだから驚く。その資金ぶりから、子どもの学資保険を解約して、それを切り崩し、遠征費用に充ててるそうだ。経済的負担から一時は引退まで考えたが、息子2人(14歳、12歳)に励まされ止まり、バンクーバーを目指して来た。
そして、日本代表選手に決まったのだ。

朝ズバでは、オリンピックとパラリンピックの補助金の違いを表にして示していた。

オリンピックの補助金
→「スポーツ立国の実現」目指し、
スポーツ振興法に基づき
文部科学省から
25,9億円

パラリンピック補助金
→「社会福祉の一環」として
障がい者基本法に基づき
厚生労働省から
2,6億円

選手の人数の違いもあるだろうから、、と思い、選手の人数を調べてみた。
オリンピック→205人(選手94人、役員111人)
パラリンピック→95人(選手42人、役員52人)
パラリンピックの選手の数は、オリンピックのそれの2分の1少ないだけにも関わらず、補助金は、オリンピックの僅か10分の1しかない
役員が選手の数を上回っている事にも驚いたが、これは仕方のない事なのだろうか。。


選手に対する報奨金の話題もあった。

パラリンピックは。。
金100万、銀70万、銅50万。財源は全て企業や一般からの募金と言うから驚きだ

オリンピックを知らべてみると。。
金300万、銀200万、銅100万こちらは、JOC(日本オリンピック委員会)から。

番組終了直後に、スポーツジャーナリストの二宮清純氏から、衝撃的な発言が。。
「ナショナルトレーニングセンター(我が国におけるトップレベル競技者の国際競技力の総合的な向上を図るトレーニング施設としてが開所された施設)」は、管轄が文部科学省と言う事で、厚生労働省管轄のパラリンピックに出場する選手は、原則使えないとの事
これは、差別だ!!と!

同じオリンピック選手なのに、この差は一体なんなんだろう!

パラリンピック選手の苦悩は、友人から聴いていてので理解はしているつもりだったが、これ程までとは思っていなかった

この事実を知った者として、何が出来るのか、まだ答えは見付かりませんが、まだ知らない方へ語って行く事から始めようと思います

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